紀伊半島の環境保と地域持続性ネットワーク 紀伊・環境保全&持続性研究所(三重県津市)
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  <紀伊半島の巨木を訪ねる> 

 三重県尾鷲市曽根町 飛鳥神社の大クス

 三重県尾鷲市曽根町の飛鳥神社は、賀田湾に面し、国道311号線沿いにある。飛鳥神社の周辺には、漁港や、二宮金次郎の銅像のある昔懐かしい小学校建築の保育園、曽根郷土資料館などがあり、古い家並みも見られる。

 この付近は、縄文遺跡が出土するほど人々は古くから漁労で暮らし、豊かな海の幸に恵まれたところである。飛鳥神社は1200年以上の歴史を有するが、境内の樹叢にはクスノキ、スギなどの大木や、シマクロキ、バクチノキ、ムクロジなど紀伊半島の温暖な気候に育まれた樹種が混生しており、三重県の天然記念物に指定されている。

 
飛鳥神社の境内には、クスノキとスギの大木が何本も見られるが(写真1、2、4)、最も巨大なクスノキは一般道路でぐるっと回った神社の裏手に生育しており(写真2)、脇に説明用の看板が立てられている。

 この巨木は、幹回り11.5mで「緑の国勢調査」によれば、県下第3位とされている(恐らく、一位は御浜町引作の大クス、二位は松阪市飯高町水屋神社の大クスと思われる。)。

 これまで、いろいろな所の巨木を巡ってきたが、飛鳥神社はクスノキ、スギの混じった大きな樹が多く、ここは凄いと思わずつぶやいてしまった。紀伊半島の気候が育んだ、この巨木を含む境内の樹叢全体が県の天然記念物に指定されたのもうなずける。
 
(写真をクリックすると拡大します)
(写真1)
飛鳥神社の境内には、クスノキ、スギの大木が多い。右側がスギ、左側がクスノキ。境内の樹叢は三重県の天然記念物に指定されている。
(写真2)
最も巨大なクスノキの主幹。幹回りは11.5mとされている。
(写真3)
最も巨大なクスノキの上部。左側の枝は折れている。 
(写真4)
国道311号線沿いの別の大クス。このクスノキもかなりの巨木である。  

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